後日記@ドイツ旅2024⑥リハーサル再会inマンハイム
マンハイムへの立ち寄りは再会の目的もありましたが、翌月3月2日、3日と日本でマイスター先生と共演する本番へ向けてのリハーサルも一つの目的でありました。3月に日本でマイスター先生と過ごした日々はまた次回のブログに記載しますが、その前触れです。
誕生日の翌日には朝からヴァイオリニストの友人・向井友紀ちゃんが仕事前におにぎりを持ってホテルへ会いに来てくれました。泣ける!!優しすぎる!!彼女はランチにも、最終日の見送りに来てくれました。短い時間でしたが二人で話せた貴重な朝の時間でした。
その後にはカフェ~ランチ、練習時間になるまで人とひっきりなしに会い、翌日も同じように過ごしました。リハーサル前に練習していると私の居場所にへと、数分でもと足を運んでくれました。帰国前日までお土産を買いに行く暇もなく、帰国前日にランチした友人がお土産の買い物に付き合ってくれました。少しでも一緒にいようとしてくれる友人達に感謝です。皆に心配をかけていたことが、よくわかりましたし、皆が口を揃えて言うことは、「ちかは大丈夫だと思った」と、日本人もドイツ人も韓国人も何も関係なく、そう言って信じてくれていたことを痛感しました。皆、私以上に私の「生」を信じていてくれたのだなと、強く感じました。
他にも韓国人の優しい後輩ピアニストのミンネと新しい韓国料理屋でランチをし、現在マイスター教授門下の二人の日本人学生にインタビューをし、音大の懐かしい守衛さんにも会い、マンハイム音大の若手ピアノ科教授陣とマイスター夫妻と夕飯も食べて、フラオリーと熱烈なハグを沢山して再会を誓いました。写真は沢山取り忘れました。いかんせん、病後、こんなに沢山の人に朝から夜まで会って、食事やカフェをしたことは初めて。それがドイツという。笑。てんこ盛りでした。ケムニッツの本番は終わっていたから、コロナや風邪など体調管理への心配も軽減され、普通に楽しく過ごすことに徹しました。それが一番だからです。
肝心のマイスター先生とのリハーサル。初めて先生と演奏家として共演の機会がやってきました。本当に生きていればいいことがあるのです。「恩師」と一緒に演奏するのはそれはもう、とても緊張するであろうと予想していたのですが、それ以上に「幸せ」だと思う感情が強く、何物にも代え難いものでした。初日は本番と旅の疲れもあり、体はあまり動かず、「どんな感じかな??」と探る気持ちもあったので、ウオーミングアップ状態でした。先生と弾いていくうちに、彼の音楽が聴こえてきて、「もっと楽に、先生の懐に入って弾かせていただこう」と思いました。2日目のリハーサルで一通り弾いたら「昨日よりずっといいよ!」と先生が笑顔で返してくださったのをみて、「この方向性だな」と確信を持ちました。勿論、師弟関係なので彼と私の解釈の共通語が沢山あります。「何故そうするのか?」ということ、文法が共有できているのは非常に楽で、難なくすんなりと行く箇所が沢山ありました。そして、やはり彼がアンサンブル奏者として非常に優れたピアニストであることは、一緒に演奏することによって、より強く感じていきました。そんな期待とご褒美と課題を沢山持って、続きは日本で!!となりました。
私の2024年ドイツ旅もこれにて終了。1月25日~2月5日この12日間の旅は私にとって、本当に大きな大きな意味のある旅でした。かなりの時間が経って後日記として残していますが、忙しさの合間に記す気にはなれませんでした。あまりに、私にとって尊い時間だったからです。
2022年夏にマイスター先生に日本で再会した時には、願望として漠然と「来年くらいにはドイツへ行きますから!」と言っていました。それが現実になって、渡航前は体調も多少は不安がありましたが、多くの皆様のお蔭で本当に素晴らしい時間を過ごせました。
皆が私にこんなに沢山の力と愛をくれていたこと、また改めて感じました。新しい出会いも沢山あった旅でした。これらの温かい気持ちを、生きる力に変えて、また来年、ドイツでの時間を楽しみにしています!もう、あと半年くらいか??早い!!
ドイツ後日記にお付き合いくださった皆様、ありがとうございました!