プロフィール

稲岡 千架 Chika Inaoka

兵庫県生まれ。京都市立堀川高等学校音楽科、東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業。2000年渡独、マンハイム国立音楽芸術大学芸術家育成課程(Diplom Künstl Ausbildung)、ソリスト課程(Solistische Ausbildung)をDAAD(ドイツ政府学術交流会)特別奨学生として最優秀で修了。ドイツ国家演奏家資格を授与される。ヒルデスハイム劇場オーケストラとラヴェルのピアノ協奏曲ト長調とベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を共演。韓国・室内オーケストラとモーツァルトのピアノ協奏曲第23番をハイデルベルク音楽祭で共演。バーデンヴュルテンベルグ州政府新年会や多数のハウスコンサートに招待される。モーツァルト・ガラ・コンサートin マンハイムに出演、SWR(南西ドイツ放送)で放送された。2005年帰国後、ソロだけなく、他者と創る音楽を好み、室内楽奏者としても積極的に活動をする。作曲家と演奏家が一体となりアンサンブル・ロカを結成。現代作曲家の作品にも多く触れ、能勢広監督の短編ドキュメンタリー映画「広島原爆、魂の撮影メモ」では全編ピアノソロ演奏を担当し、文部科学大臣賞を受賞。ピリオド楽器にも触れ、モダン楽器での表現の可能性を追求するレクチャーコンサート等も行っている。ライフワークとしてW.A.モーツァルトの作品に取り組み、OMFレーベルより2017年よりモーツァルトのピアノソナタ全曲収録プロジェクトを開始。1stアルバム「W.A.Mozart Rondos & Sonatas」をリリース。月刊誌「レコード芸術」では人生最後に聴きたいアルバム・ベスト3に、「Stereo」では特選版に選ばれ高い評価を得ている。続いて、ドイツ・バイエルン州にあるライツシュターデルで収録した2枚のアルバム「W.A.Mozart Variations & Sonatas」「W.A.Mozart Fantasy & Sonatas」を2020年に同時リリース。月刊誌「レコード芸術」では特選盤に選ばれ、「音楽現代誌」では推薦盤に選出される。

2020年4月より急性前骨髄球性白血病を患うが抗がん剤治療の後、2021年より維持療法を開始しながら活動復帰。

これまでにピアノを故・柳井修、大畑博貴、石附秀美、渡辺健二、オキー・リー、ルドルフ・マイスターに、室内楽をアンドレアス・ピストリウス、リート伴奏をハイケ・ドロシー・アラッド各氏に師事。

全日本ピアノ指導者協会正会員。日本演奏家連盟正会員。

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