御礼@Why Bechstein?レクチャーコンサート

ブログを覗いてくださっている皆様、ご無沙汰いたしております。稲岡、お蔭様で無事に生きております!!

11月19日Why Bechstein?vol.8『音色と響きの活かし方』レクチャーコンサート満員御礼終了。

ご来場くださり、ありがとうございました!!

加藤社長、ベヒシュタイン・ジャパン社スタッフの皆々様、ピアノ達、末永さん、ありがとうございました。

告知もほとんどする間もなく、こちらのブログでは告知するに至らず、即完売!!更に増席!!熱気と集中力の中、お客様、皆様とよき時間を過ごすことができました。感謝。

調律師・ピアノ技術マイスター加藤正人社長と調律師の野中絵里さん、信頼する親友ピアニストの末永匡さんと共に。

野中さんは、使用したピアノ調律を担当。ピアノの位置決めには耳を凝らして徹底的に一緒に努めました。
手前が1867年製、平行弦です。奥が1898製、音色が全く違い、音域も広がりました。

主役であるベヒシュタインの歴代ピアノ3台。1867年製、1898年製、現代の175を使用しました。異なる性格を持つピアノを使い、「音色と響き」を深く探っていくことは、ピアニストとして非常に多くの発見、学びがあります。今回は、その「入口」に手を出していくような時間でした。

二人のピアニストと個性あるピアノを通して、お客様一人一人が「自分と楽器と音楽」が少しでも近くなったならば、幸いです。

曲目は以下の二人での演奏を中心に、ソロ曲の小品や断片を使いました。

♪バッハ=レーガー(末永/稲岡版)ブランデンブルク協奏曲第5番第1楽章 ※連弾

♪ラヴェル マ・メール・ロワ ※連弾、2台ピアノ、様々な楽器を使って

♪ドビュッシー=ディティユー 月の光 ※2台ピアノ  

こういったレクチャーコンサートをベヒシュタイン社と末永さんと私は、15年ほど前から共に取り組んでいますが、いつも「音色と響きの可能性」を広げてくれます。

加藤社長と末永さんがリハーサル終了後にピアノ持ち上げ大会!

そして私事ですが、『病後初・・・レクチャーコンサート』でした。

『病後初・・・末永匡くんとの共演』でした!!

匡くんと終焉後に。彼は終焉後すぐに次の仕事へダッシュ!スタッフ皆様も対応に追われ、ドタバタ。皆で写真は撮れず、二人でだけでパシャリ。この時、稲岡は右足が攣っていました・・・。

匡くんとまた、いつか一緒に演奏したいと病床で切望していました。オマケにレクチャーを一緒にだなんて、本番中は心強すぎましたし、彼に随分、頼ってしまいました。リハーサルをしていても、「まるで、何もなかったかのように、当たり前のように在る。」不思議な感じでした。こうやって、また一緒に演奏できるようになるまでには、容易ではなかったけれど、こういう今日が生まれたというのは、本当に幸せなことだなと思わずにはいられません。

病後の本番は、いつも緊張しているのですが、それは以前にもっていたような「固い変な緊張」ではなく、「ワクワクする思いの募りと、集中していく緊張感」なのです。きっと、弾けることが「当たり前」ではなくなってしまったからかもしれません。この緊張感はとても清々しく心地がよいのです。

まだまだ、匡くんと一緒に演奏したい作品、語らいたい作品がありますから、実現化できるように、自分自身のブラシュアップをするのみです。そんな風に思わせてくれる仲間たちに心から感謝です。

ブランデンブルクの初回リハーサル。プリモが音が多く蜜で、稲岡は頭がオーバーヒート。「この音、匡くん弾いてよ」って言ってるのかな??まだ、この曲は改良の余地ありありです。

ここから春先に向けて、連弾や2台ピアノのプログラムが続きます。私にとって珍しいことです。ピアノという楽器に他のピアニストと共に多角的に学ぶ時期なのでしょう。自然の流れに身を任せながら、楽しんでいきたいと思います。また、告知しまーす!

う~ん、しかしながら、リハーサルも、移動も、立ってトークして、演奏もする、ぜ~んぶ体力要!!まだまだ成長あるのみ。みんな、すごい!!音楽家はみんな、タフ!!

成長期の稲岡、頑張ります!!

寒暖差の激しい日々、ご自愛の上、お過ごしください。

感謝♡稲岡千架

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