ドイツでの滞在①
ドイツ、バーデンヴュルテンベルク州のRhein-Neckar-Kreis Stiftungラインネッカー財団の芸術家奨学生としてディルスベルクのコマンダンテハウス(Kommandantenhaus,Dilsberg)に滞在が始まって、早3週間が経過しました。後2カ月ほどになります。早すぎます!!と思って、今夜は急遽、ブログを書いてから寝ようと決めました。

一言でこの3週間を言うならば・・・
「最高!!」
財団の方々がWelcome Breakfastで温かく迎え入れてくださいました。時差ボケとドイツ語を引き出すのに時間がかかりながらも、何とか思っていることを伝えて、インタビューにも応えられたのは、皆さんの思いやりのお蔭だと思いました。この方々ならば、私は安心して過ごせると確信しました。現に、この三週間で皆さんと親しくなれていっていることを実感しています。
環境、ロケーションとしては大変辺鄙な場所。山の上の司令塔(13世紀~16世紀に使われていたもの)に住んでおり、二階の扉を開けたら城跡という凄いロケーションです。たった今、Amazonの配達のお兄さんが「城に住んでいるの?すごいね!プリンセスだね!」と言って笑っていました。世が世ならば・・・。私はどうも、「籠る」宿命なのか、入院もクリーンルームに籠っていましたが、今回も「籠る」というような状況です。しかし、全く違う意味での「籠る」でそれはそれは幸せなものです。バスは一時間に一本。夜は19:30が最終。土日はもっと大変。買い物も下界へバスへ降りていかなくては、な~んにもお店がありません。

ただ、ここは本当に静かで鳥の声と教会の鐘の音、風の音が日々の音です。

「静けさ」というのはこんなにも美しいのかと久しぶりに思い出しました。それは、耳だけでなく目からの静けさも。とても、感覚が研ぎ澄まされていくように最初は感じました。
となると、練習がしたくなるのは当然です。それが、ここでの目的ですから。ドイツでの音の響き方を一年ぶりに感じ、楽にリリースできる音に最初は耳が覚醒しましたが、数日すれば耳も慣れたようです。また日本へ帰ったら、またどのように感じるのでしょうか。

音の処理をする時間もですが、全ての時間の流れ方がやはり違うように思います。
人々が行く先々で話しかけてくださって、小さな街では挨拶からすぐに会話になる。なんだか、コミュニケーションがとても温かいです。私にはとても居心地のよい時間が流れています。
三週目からは友人に会ったり、演奏会に行ったりと少しずつアクションが増えてきました。このままでは、本当にアッという間に4月になってしまいそうです。会った友人達、聴いた演奏会などは、別途記していきたいと思います。
先ずは心が満ちた幸せな時間を過ごしているということをブログにてお伝えしておきます。
体調は最初の2週間は疲れがとれずでしたが、徐々に慣れてきました。残念ながら鼻血が今回はよく出てしまい、今日は出なくなったかな?と思ったら、翌朝出てしまうということを繰り返しています。毎日のようには、ここ1~2年は出ていなかっただけに、ちょっぴり残念。飛行機の気圧から引っ張ってしまっているのかもしれません。帰ったら新しい主治医に相談です。タラタラ垂れるような鼻血ではないので、大丈夫です。ご心配なく!
記したいことは山ほどあるのですが、今日はこの辺で。先ずは、無事のご報告まで。
2025.2.11.Kommandantenhaus Dilsbergにて