第25回R.マイスター教授によるピアノ音楽合宿①

2024年3月3日~10日までルドルフ・マイスター教授による第25回ピアノ音楽合宿記念フェスティバルが魚沼市小出郷文化会館で開催されました。

今回のブログでは25回記念のオープニングコンサートの模様を中心に。

先ずは、その前にマイスター先生とモーツァルト2台のピアノのためのソナタのリハーサルをドイツで1回目を(前回のブログあり)。直前に東京でリハーサルをして3月2日にベヒシュタイン・セントラム東京にて前年度のベヒシュタイン賞受賞者の前田淑恵さんを中心にマイスター先生と私はゲスト出演として演奏しました。

左からベヒシュタイン・ジャパン加藤社長、通訳の土屋さん、マイスター先生、受賞者の前田淑恵さん、稲岡。前田さんはピアノ音楽合宿に23回ほど参加されている最長リピーターです。現在は小学校の先生をしながら、ピアノに向かうことを続けていらっしゃいます。

終演後にマイスター先生とベヒシュタイン社の加藤社長と3人で談笑しながら新幹線で移動し、3月3日のオープニングコンサートへ。天災や運営危機や様々な困難を乗り越えて、魚沼の地で25回に渡って開催されてきたピアノ音楽合宿。この記念すべき時にマイスター先生のお声掛けに卒業生4人がオープニングコンサートに出演しました。木下敦子さん、桑原志織さん、菅野雅紀さん、と私。他にも多くの素晴らしいピアニストたちがこの音楽合宿でマイスター教授のレッスンを受け、世界に羽ばたきピアニストとして指導者として活躍しています。

楽屋入りするタクシーの中で出演者女子3人。楽しく遠足気分♡両脇若いピチピチの二人に囲まれて稲岡も気分は若く!!笑。3人で私達が到着する直前から積もった雪を見てテンションが上がっています!!3月の魚沼は雪がないと魚沼じゃない!!
左から加藤社長、木下さん、実行委員長の三友さん、マイスター先生、桑原幸子館長、稲岡、桑原志織さん、菅野さん。加藤社長は開催当初から長岐に渡り携わってこられた貴重な方。ベヒシュタイン社の協力無しには継続できませんでした。三友委員長は魚沼観光協会の会長さんでもいらっしゃるので合宿中は魚沼のことを受講生に伝えてくださいます。桑原館長はいつも魚沼市民の皆さんと共に会館から文化発信の地として盛り上げていこうとご尽力なさっています。日本で同じ土地で一人の海外招聘教授が25回も継続している伝統的なマスターコースは唯一無二です。人々が繋いできた証です。

私は25年前にこの地でマイスター先生と初めてお会いした日に、モーツァルトの2台ピアノソナタを先生と一緒に演奏するとは夢にも思っていませんでした。生きていればいいことがあるものです!!

小出郷文化会館で2台ピアノを演奏するのは、末永さんと第九を演奏して以来。今回はマイスター先生と。私は幸せ者であります。オープニング記念コンサートの幕開けは先生と私でということになりました。

師と一緒に共演することは今回が人生で初めてでした。緊張感はありますが、他にない不思議な安心感があり、先生の大きな懐に甘えて、とても楽に弾かせていただきました。多くの言葉を交わさず、音で沢山語りかけてくださったことに心から感謝しています。

「ただそこにある音楽をするだけ」

先生がとても幸福な笑顔をなさっていて、心からよかったと思いました。と同時に改めてマイスター先生の人としての偉大さを感じました。「ちか、また一緒に演奏しようね。何でもいいよ、連弾でも2台ピアノでも喜んで!日本でもどこでも!!」って何度も仰ってくださったから、私は本気でそれを鵜呑みにします。「是非、また一緒に演奏してください!!マイスター先生!!」

他の出演者の素晴らしい演奏と、最後に先生の圧巻のベートーヴェン「熱情」のソロは私の胸に深く刻まれました。真摯に音楽に向かうそれぞれの姿が、マイスター先生の最後の演奏にへと導いたのだと思います。

マイスター先生は最後の自分のソロの演奏もあるにもかかわらず、出演者の演奏をとても一生懸命に集中して聴いていらっしゃいました。その姿からは生徒達を心から尊敬しているように私には映りました。私はその彼の後ろ姿を見て、まだまだ彼から人として学ぶことがあるなと思いました。

オープニングコンサートの後には、翌日から始まる受講生達とスタッフや出演者で25回記念レセプションパーティーをしました。先生への感謝とこれからの更なる発展を願って、玉川酒造さんの日本酒で杯を交わし、ケーキでお祝いでした。

「雪をイメージされた魚沼のケーキだね♡」と先生は嬉しそうでした。Danke für alles!!のsが抜けているな・・・

翌日からの怒涛の講習会の様子は次のブログで!!受講生と先生とスタッフの奮闘記です!!

※お詫び 大変遅くの後日記の投稿、失礼いたしました。約半年?!も過ぎてしまいました。でも、記しておきたかったのです。

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