演奏会のご案内11/19in東京&11/26in名古屋!!

チェリストの野村友紀さんとデュオ公演です!もうすぐです!!

アンサンブル・クリッセ 稲岡千架×野村友紀 ~モーツァルト&ベートーヴェン~

♫東京  11月19日㈯start14:00 原宿アコスタディオ(使用楽器:ベーゼンドルファー200)

♫名古屋 11月26日㈯start14:00 メニコンANNEX HITOMIホール(使用楽器:スタインウエイB211)

アンサンブル・クリッセの日本在住メンバーである野村友紀さんと稲岡で初の二人だけの公演です

E-mailで受付可。稲岡までDMもOKです!電子チケットはQRコードから!

※曲目の変更があります。ピアノのソロがピアノソナタKV545ハ長調から以下のプログラムへ変更です

W.A.モーツァルト:ファンタジーニ短調KV397(385g) / ロンドニ長調KV485 (ピアノソロ)

W.A.モーツァルト:チェロとピアノのためのアンダンティーノ変ロ長調KV374g

L.v.ベートーヴェン:チェロソナタ第1番ヘ長調op.5-1/ チェロソナタ第2番ト短調op.5-2

◆予約・問い合わせ ensemble.kulisse@gmail.com

◆入場料 一般4,000円 / 学生2,000円

私が病床に居る時から、チェリストの野村友紀さんとベートーヴェンを二人で弾こうと話していました。彼女も私を信じて待っていてくれた一人です。ベートーヴェンのチェロソナタ全曲を視野に入れての始動です。ついに!10月末に喜びの再会を果たし、二人で初音出しを名古屋でしました。相手をしっかり受けとめながら、対話していくアンサンブルができる野村さん。そして、私よりずっと大人でブレない懐の深さがあります。私が安心して、ミスできる・・・いや、違うか。笑。臆病な自分や恐れる気持ちをまるで、「無駄だ」と言ってくれているような気がします。

初回は名古屋でリハーサル。野村さんは私が闘病している間に男子出産を経て、人生が更に豊かに♡人の生き様が出るというか、そんな風に感じます。それがまた、楽しいし、嬉しい。

二人でリハーサルをしながら言っていたことは、是非、学生の皆さんには積極的に足を運んでほしいと願っています。ソロの演奏会だけではなく、室内楽を学生さん達には聴いてほしいです。ピアノ弾きがピアノの曲ばかり聴いていては、あまりに視野が狭すぎます。ピアノソナタを見る時には、交響曲、協奏曲、弦楽四重奏、ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、トリオなど、いろんなことがシンクロしてきます。私自身、今回のベートーヴェンのチェロソナタを弾いているときに、やはりベートーヴェン=リストの第九を演奏していてよかったと思いました。初期の作品であるにも関わらず、第九に繋がる発想もあります。また、ピアノソナタの熱情にシンクロする部分もあります。勿論、初期のピアノソナタに見られるような箇所も。当時の楽器のことも考えられますし、だからこそ、後にベートーヴェンが創っていったであろう可能性も感じます。チェロの響きにピアノが乗ると、うまく共鳴しダンパーの効果も感じられます。総合的なアンサンブルです。

勿論、クラシック音楽に無縁の方にもお運びいただきたいです。今日もドイツの恩師のon-lineレッスン通訳をしていたのですが、ベートーヴェンのピアノソナタのレッスンで、今回はピアノ協奏曲第1番、ヴァイオリンソナタ(クロイツェル)、チェロソナタ第3番の話題が出ました。他の時代の作曲家の話にも。そして、リズムやフレーズの話から、詩や俳句の話にも繋がりました。ロマン派の作品のレッスンの時に歌舞伎の話も。そう、私達は自分たちの中に音楽があるわけです。人間の生活の中に、文化の中に音楽が既にあるのです。ないものを探すのではなく、すぐ傍にある。

私が入院している時には、音楽が遠くにいってしまうことを恐れていたけれど、気が付けば自分の中心にドッシリと存在し、大きな支えになっていたのです。友人は私に「君の傍にいつも音楽がある」と言って聞かせてくれました。病室の中のメンバーがたった一人替わると、空気が変わります。「これは、まるで室内楽だな」と思いました。主治医の処置する集中力を目の当たりにして、音を出す瞬間に似ているなとか。目標に対して進めていく耐える力は、まるで何かの楽曲のようだとか。今回、演奏するベートーヴェンのチェロソナタ第2番第1楽章のもう一歩、更に吹っ掛けていくところなんていうのは、「まだ!」と、もう一山超える治療のようにも思えたり。闘病中に詩集や哲学書、小説を友人達が送ってくれました。全て、自分の思考を助けてくれるものでした。音楽、生き方そのものがそこに存在していたと思います。

少し、話はズレてしまいましたが、音楽にも人々の生活そのものが存在すると思うのです。ベートーヴェンだって、モーツァルトだって、人間なのですから。

私達がどのような演奏になるのかは、当日までわかりません。ですが、皆さんとモーツァルトとベートーヴェンの二人の世界を私達2人と一緒に、覗いてみることができればと思います。

是非、お越しください。室内楽、面白いです。ソロよりもおススメかも!!!

東京でも、名古屋でもお運びくださると嬉しいです。ピアノの機種も違うので面白いと思います。

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