昨夜、6月3日に無事に、復帰後初のソロ・リサイタル公演を終えることができました。

会場に集まってくださった温かい皆様に囲まれて、会場に来れなかったけど応援してくださった方々のお蔭で、演奏することができました。全て、皆様からもらった力によって、私はこの舞台に立てました。この場をお借りして、皆々様へ、先ずは心より深く感謝申し上げます。

さて、何から話そう。笑

多くの音楽仲間、関係者からは、大変なプログラムだと懸念+心配の声が高まっていました。当日も、心配の声が飛んできていました。大変ご心配をおかけしました。うん、確かに、楽ではなかった。そんなこと、わかっていた。プログラムを決める時点で自問自答を繰り返し、「でも、今だからやるんじゃないの?」という自分の心の声を聞かずにはいられませんでした。いい演奏なんて目指していたら、多分弾けなかったでしょう。今できることを必死に精一杯、できる限りを尽くせばいいのだと思いました。表現したいものが、そこにあれば、そこに向かえばいいだけだと思ったのです。勿論、ここまで体力も技術も引き上げていくのは、努力をしました。あまり、努力をしましたって公言するのも、どうかと思いますが……この歳になって努力を惜しみなくしたいと思うようになりました。皆様から与えてもらったものに、応えたいという思いが強いのでしょう。これが、私にとって「生きる」ということだからです。音楽と人。それが私の生きる全てだからです。

既に、沢山の身に余る感想をいただいています。ここから、自分の中にあるものと向き合っていきたいと思います。

世の中には素晴らしいピアニスト、音楽家、舞台人がいます。私は、今回、自分が演奏する側の立場でしたが、聴衆観客として、いろんな芸術に触れることは、心を豊かにしてくれるのではないかと思います。昨日も、仲間達が本番のために私の演奏会に行けないと連絡をしてくれました。とても、嬉しかったです。だって、それが私達の仕事だからです。そこに、足を運んでくださる方がいます。きっと、彼ら芸術家は、その時にしかない世界を創ってくれます。ライブでしか感じられないものが無限にあります。なので、少しずつ、皆様も是非、いろんな会場へ足を運んでください。芸術家も観客も、そうやって共に文化・芸術を創っていくのではないのだろうかと思います。

話は少し逸れてしまいましたが、昨夜の公演を主催してくださったベヒシュタイン・ジャパン社、調律師であり社長である加藤正人さん、ソロ・アルバム制作を共にしているOMFレーベルの小坂浩徳さん、解説や動画のゲスト出演の植田彰さん、関係者の皆々様、本当にありがとうございました。

皆々様、これからも稲岡は精一杯、頑張っていきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

先ずは、御礼と沢山の愛をこめて♡♡♡

2022.6.4. 稲岡千架

追伸:写真で~す

加藤氏と。終演後、ホッとしています。
CDもお買い上げくださり、ありがとうございました。
なんと!2020年5月27日にアルバムリリース記念コンサートを開催する予定だったチケットを持ち続けてくださった方が、お帰りなさい!というメッセージ付きで、花束をくださいました。こんな風に、楽しみにしてくださった方がいらっしゃったのかと思うと、身の引き締まる思いです。もう、涙が出ます!ありがとうございました!!!!!
プログラムのメッセージも掲載しておきます。会場にいた人々にだけ、届けようと思って演奏したのではないという気持ちです。笑。
左から、コンサート企画をしてくださった熊田様。稲岡、加藤社長。お疲れ様でした♡

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