退院から半年・・・

お蔭様で、退院から半年が経過しました。このような文章を書けることが、昨年の今頃には、そうありたいと切に願っていたけれど、想像できない状況でした。今があることに感謝する毎日です。

半年が経過し、心境も体力も変化してきました。3カ月、6カ月と体力面には大きな変化を実感しています。

最近、家族に「顔が太った」と言われています。勿論、体重も増えてきたということはありますが、私は基本的に顔が太ったり、痩せたりはあまりない方でした。どういうことかというと、表情筋がしっかりついてきていると思います。当時クリーンルームにいた私は、コロナ感染予防ということがあり、家族とも面会謝絶。会って話をする相手は医師、看護師、補助さん、清掃員、同室の患者さん。とても限られた人との短い会話です。本来、普通に生活をしていると、人々は多くのコミュニケーションを交わしているわけです。

病室内で電話も少しは許可されていましたが、ビデオチャットなどできる日は非常に嬉しく、元気になりました。そして、ビデオチャットした後に感じたことは、顔面がとても疲れるのです。勿論、話す体力もないような状態もあるわけですから、当然なのですけれども。そういった面では、私はポータブルのWi-Fiを持ち込んでいたので、たまにするビデオチャットで家族や友人と束の間の会話は本当に大きな力となりました。

顔の表情筋を動かすことも、とても大切なことだと思います。鏡に映る自分の無気力な表情は、自分で見てもガッカリしたものです。口角を上げようとしたり、顔の筋肉を動かしてみたり、患者同士でくだらないことで笑おうと励まし合ったりしました。私は職業柄、マンツーマンで話すことも多く、夜には口がうまく回らなくなるほど、話すこともありました。比較的、表情をよく使って、体も使ってコミュニケーションをとるタイプでもあります。入院生活になると、それらを著しく活用せず、低下していきました。

今、ようやくそれらが、通常に戻ってきた感じがします。表情を作るのに疲れなくなりました。

いろんな面で『病室にWi-Fiを!』の運動をされている方々の意味があると実感しています。今は病室にWi-Fiを設置する病院が広がりつつあるようで、とても嬉しいです!日本はネット環境整備が、海外と比べて非常に遅れています。ドイツだとド田舎を走る電車内でもWi-Fiが使用できます。入院中も病室にWi-Fiがないと海外の友人達に話すと、「ありえない!」という返答が多々でした。「ジャングルの中の病院に入院しているのか?」「携帯を触ることもできないほど、声が出ないほど病状が悪いって意味?」と聞かれるレベルでした。笑。

マスクの下の表情が見えない昨今。コミュニケーションが難しいこともあるかと思います。親子、教師と生徒、同僚や取引先、お客様。。。人の健康というのは、体だけではなく、心も大切だと思います。いろんな面でコミュニケーションはとても大切なことだと思います。

私は友人や仲間、家族とのコミュニケーションによって、力をもらい、心が健康であり続けることができました。だから、治療に立ち向かえたと思います。今もそうです。

今は生の音楽でコミュニケーションをとりたいと切に願っています。そして、来月には始動する予定です♫

皆さんが、心身共に健やかであることを祈っています♡

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