ノイマルクト レコーディングの旅[1]|アウグスブルクベヒシュタイン

今日から少しずつ、2019年9月ドイツ・バイエルン州・ノイマルクトにあるライツターデル会場で行われた、2枚のアルバム制作にあたっての数々のエピソードを、ご紹介していきたいと思います。

2018年2月、一枚目のアルバムからタッグを組んでいる、プロデューサー・エンジニアの小坂氏は近隣国での仕事もあり、以前から会場の下見に行く計画を立てていました。
私は残念ながら彼と同行できず、渡独できないはずの予定が、5日前に見事に急変し、一気に事が動いたのです。今思えば、いろんな事が導かれるように、運命付けられた流れだったのかもしれません。

先ずは会場へ行く前に、この日はアウグスブルクにあるベヒシュタイン社で彼と合流。先方には、このプロジェクトを進める上で、事前に試弾に行くという話しはしていましたが、急な訪問にも関わらず、快く二台のD-282をコンディションを整えて用意してくださいました。私は迷わず音色が豊かで、可能性を引き出しやすい、バランスのとれた古い方の楽器を即決。
アウグスブルクと言えば、モーツァルト自身もシュタインの楽器に出会い、影響を受けています。これも何かの巡り合わせのような気がしてなりません。

今日はここまで。
続きはまた近いうちに…

2020.5.9.

稲岡千架

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